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【症例】破折したブリッジの抜歯と骨造成を併用したインプラント治療

2026.10.28
| 治療内容 | 破折した歯を抜歯し、骨造成(ソケットリフト)を併用したインプラント治療による咬合再建 |
|---|---|
| 期間 | 5ヶ月 |
| 治療回数 | 18回 |
| 費用(施術当時の料金) | 968,000円(税込) ※現在の費用とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 |
治療前の状態・主訴
患者様は右上のブリッジが外れてしまったとのことで来院されました。
お口の中を拝見すると、土台となっている両方の歯とも神経の処置がされている状態でした。外れた被せ物を確認したところ、ご自身の歯の一部がブリッジの内側に入り込んだまま折れてしまっていました。
まずは根管治療を行い、再度ブリッジで治療できないかと処置を進めました。しかし、折れていた歯は虫歯にもなっており、歯の真ん中に大きく亀裂が入っている状態でした。この状態では、根の治療を行って歯を残すことが非常に難しいため、誠に残念ながら今回は抜歯を選択せざるを得ませんでした。
その後の治療選択肢として「義歯(入れ歯)」「ブリッジ」「インプラント」のメリット・デメリットをお話しさせていただき、ご検討いただいた結果、今回はインプラントで治療を行うこととなりました。
現在のブリッジをインプラントで再建するには2本のインプラントが必要となることを含め、治療の一連の流れをご説明いたしました。
みらい歯科では患者様にご説明する際、現状から抜歯、そしてインプラント治療へどのようにステップが進むかを、手書きの図を示しながらわかりやすくお伝えしております。

治療計画にご了承をいただけましたので、まずは抜歯を行いました。
治療詳細
抜歯の際には、骨の中にある嚢胞(膿の袋)を掻爬(そうは:きれいに取り除くこと)し、新しい骨が形成されやすい環境を整えます。
抜歯後しばらくは歯がない状態になってしまうため、今回は一時的に部分入れ歯を作成し装着していただきました。その後、2ヶ月ほど待機したのちにCT撮影を行いました。

奥歯のCT写真です。
もともと歯根が破折しており内部が感染(膿)を起こしていたため、かなり大きな骨欠損がみられました。この部位に関しては、このままではインプラントを埋入することは難しいため、比較的大掛かりな骨造成が必要となります。

手前側の骨の状態です。こちらは歯の根が非常に短く、骨の損傷も少なかったため、現状のままインプラントの埋入が可能であることをお伝えいたしました。
手術は1時間30分の枠でアポイントを取らせていただき、局所麻酔下で行いました。右上の一番奥の部位は骨の厚みが不足していたため、今回は「ソケットリフト」という術式を採用いたしました。
これにより骨を圧縮しながら上顎洞(鼻の横にある空洞)に骨を造り、同時にインプラントを埋入していくことができます。手前側のインプラントについては骨がしっかりとしていたため、通常通りの埋入手順で処置を行いました。
奥の部位はやはり骨が非常に少ないため、Bioss(骨補充材)を用いてしっかりと骨造成を行いました。手術後は入れ歯の調整を行い、インプラントが骨と結合して落ち着くまで2ヶ月間待機しました。

その後、インプラントと骨が結合しているかをチェックし、問題がないことを確認した上で型取りを行い、最終的な被せ物をセットいたしました。
なお、患者様は非常に強く歯ぎしりの傾向があったため、保護のためにマウスピースを作製いたしました。就寝時には装着してお休みいただくようお伝えしております。
治療後の様子
術後3年が経過いたしましたが、特に問題なくお食事ができているとのことです。「インプラントを入れているのを忘れるほど快適です」とお話ししてくださいました。
現在は4ヶ月おきに定期検診へ来院いただいており、お口の中の状態も非常に落ち着いています。

主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・自由診療(保険適用外)での治療となります。
・骨造成は喫煙の有無や全身疾患の有無で骨が十分に造成されない可能性があります。
・インプラントは、骨の硬さや定着期間中の強い衝撃などにより骨と結合しないケースがあります。
・インプラントは骨と直接結合するため、10年ほど経つとインプラントとご自身の歯の間に隙間が開いてくることがあります。
・顎の中には神経が多くあります。大きな神経を避けてインプラントを埋入しますが、CTにも写らない細い神経の枝がある可能性があります。その場合麻痺が出ることがありますが、小さな枝なので症状は半年ほどで消失するケースがほとんどです。
インプラント治療は、もっと身近に。長く使うために大切なこと
現代のインプラント治療は昔と異なり、入院の必要もなく日帰りで1時間から1時間30分程度、局所麻酔下でほとんどの治療を行えるようになってきました。手術の当日からお食事を取っていただくことも可能ですし、生活への制限も通常の抜歯を行った際と同程度にとどまります。
術後もインプラント本体が歯周病にならない限りは長期にわたって使用することが期待できるため、欠損部分を再建する手段として極めて有効な治療法です。
ただし、長持ちさせるための一番のコツは、定期的な噛み合わせのチェックや丁寧なセルフケア、そして専門的なメインテナンスを継続することです。天然歯に比べて汚れが溜まりやすい部分もあるため、日頃のお手入れとプロによるお手入れが欠かせません。
「インプラントのお話を聞いてみたい」という方は、セカンドオピニオンや無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
こちらもご参照ください。
インプラント治療│みらい歯科
予防・メインテナンス│みらい歯科
【症例】歯根破折を起こした上顎歯を抜歯後、大規模骨造成を行いインプラント埋入にて治療│みらい歯科
みらい歯科 院長 出口 真太郎
