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【症例】インプラントによる治療で入れ歯のない生活へ

2025.07.16
| 治療内容 | インプラント治療 |
|---|---|
| 期間 | 約1年 |
| 費用(施術当時の料金) | インプラント9本 242,000円× 9本 インプラント上部構造 11本(143,000円× 9本+ 88,000円× 2本) 骨造成 110,000円 ※すべて税込 |
治療前の状態・主訴
今回の患者様は、70歳の男性でした。仕事は現役で続けられており、毎日多忙にされている方でした。
長年、部分入れ歯を使用されてきましたが、歯が抜けるたびに入れ歯が大きくなっていくことに不安を感じておられました。
特に最近では、「入れ歯が大きくなり会話がしづらい」、「しっかり噛めない」、「上あごの入れ歯を入れると嘔吐反射(えづき)が出てしまい、食事が苦しい」といった悩みを強く訴えられていました。
そこで今回は、「入れ歯のない生活を取り戻す」ことを目標に、インプラント治療をご提案いたしました。
こちらが治療前のレントゲン写真とお口の中の状態になります。

治療詳細
今回の治療では、お口の中を全体的に整える必要がありましたが、治療中も食事や会話ができるようにすることや、多忙なお仕事に影響が少なくなるように配慮し、段階的に治療を進めました。
① 最初に、左側の上下にインプラントを入れました
まずは、左側(上あごと下あご)に優先してインプラントの手術を行いました。
その間、右側には片側だけに改造修理した部分入れ歯を入れて、食事ができる状態を保ちました。
② 左側が安定した後、右側の手術へ進みました
左側のインプラントがしっかり骨とくっついた後、その上に仮の歯(仮歯)を装着しました。今度は左側で食事をとってもらいつつ、右側の治療に進みました。
実際の治療として、右側(上あごと下あご)にインプラントの手術を行いました。
こちらが上下左右にインプラント埋入を終えた時の状態です。

③ すべての場所に仮歯を入れて、最終のかぶせ物を作りました
右側のインプラントもしっかり安定したところで、すべての場所に仮の歯を装着しました。ここで入れ歯のない生活ができるようになりました。
仮歯の状態でしばらく使っていただき、噛み合わせや見た目が自然になるように調整した後に、最終的なかぶせ物(ジルコニアの歯)をすべてのインプラントに取りつけました。
こちらが治療終了時のお口の中の状態です。

主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・自由診療(保険外診療)での治療となります。
・全身疾患や服薬状況、喫煙等によりインプラントができない場合もあります。
・インプラント治療を行うにあたり必要な条件として、顎の骨の厚みがあります。顎の骨が薄いと、うまくインプラントを植立できず、治療が困難になってしまいます。その場合は、骨再生療法を行い、“インプラント治療が可能な土台”を整えます。
お口の悩みに対し、患者様に合わせた治療を提供いたします
入れ歯については、「なんとなく使い続けているけれど、本当はもう少し快適にしたい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、喋りにくさ・外れやすさ・違和感・食べづらさなど、日々の生活の中でふとした不便を感じる場面もあるかと思います。
特に今回の患者様のように、嘔吐反射が強く、上あごに入れ歯を入れるとむせてしまう方や、歯が抜けるたびに入れ歯が大きくなって煩わしさを感じている方には、インプラントという選択肢を知っていただくだけでも、日常生活の質(QOL)を少し高めるきっかけになるのではないかと感じています。
今回治療を受けられたのは、70歳の男性で、お仕事も現役で忙しくされている方でした。
そのため、治療はできる限り身体への負担が少なくなるように計画し、腫れや痛みが長引かない工夫を行いました。
また、骨を大きく増やすような処置は避け、ショートインプラント(短めのインプラント)を活用することで、よりシンプルかつ安全に治療を進められるよう心がけました。
年齢やお仕事、生活スタイルは人それぞれです。
「入れ歯の違和感が気になる」「もっと自然に食事や会話がしたい」と感じている方にとって、
インプラント治療がその選択肢の一つになれば嬉しく思います。
どうぞお気軽にご相談ください。
みらい歯科 副院長 森 昂大
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