症例

【症例】ジルコニアブリッジによる治療で、奥歯でしっかり噛めるように!

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2024.03.21

治療内容 保存不可歯に対するジルコニアブリッジ治療
期間 1ヶ月弱
治療回数 6回程度
費用(施術当時の料金) 自費診療分
ジルコニアクラウン88,000円(税込)×3本
合計264,000円(税込)

治療前の状態・主訴

患者様は、50代男性の方です。

左下の歯が腫れて痛み、噛めないという主訴で来院されました。

治療前のレントゲン写真がこちらになります。

横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】ジルコニアブリッジによる治療で、奥歯でしっかり噛めるように!|治療前画像

左下6番目の歯の根の周囲に大きな黒い影を認めます。

この方は2年前にも、同じ症状で来院されました。当時の写真はこちらです。

横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】ジルコニアブリッジによる治療で、奥歯でしっかり噛めるように!|2年前画像

当時は根管治療を行い、症状の改善を認めました。そのため、一時的に被せ物まで作り、経過をみていました。

しかしながら、今回再発してしまいました。再発の場合、もう一度同じ治療をしても予後が良くないケースが多いです。

治療方針について患者様と相談した結果、今回は抜歯して治療をすることになりました。

治療詳細

まずは抜歯を行い、歯茎の治癒を待ちました。

抜歯後の治療法としては、以下のように 1.インプラント 2.ブリッジ 3.部分入れ歯 の3つの方法があります。

⒈インプラント

骨の中にチタン性のボルトを埋め入れる治療法です。それが骨と定着すると、人工の歯根として働きます。
横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】ジルコニアブリッジによる治療で、奥歯でしっかり噛めるように!|インプラント

(この方とは別の方の画像です)

インプラントのメリットは、隣の歯を削ることなく、もともと歯があった時のような噛み合わせが取り戻せることです。

デメリットとしては、歯茎を切開したり、インプラントを埋め入れたりといった外科手術が必要になることが挙げられます。

また、インプラントを埋め入れてから定着するまでにある程度の期間を要するため、上物の本歯が入るまで、一般的には2から3ヶ月ほどかかります。加えて、保険適応はないため、自費診療のみでの治療となります。当院では、奥歯のインプラントは一本あたり約35~40万円かかります。

2.ブリッジ

両隣の歯を便宜的に削ることで、2本の歯を土台にして3本分の歯を入れるという治療法です。

抜歯した歯の分の働きを、両隣の歯が担うことになります。そのため、土台の歯が健康であればあるほど長持ちする可能性が高くなります。

一方で、どんなに健康な歯であろうと、ブリッジを入れるためには一定量は歯を便宜的に削らなくてはならないのが難点です。

3.部分入れ歯

隣の歯にフックをかけることで、一本分の歯を補うという治療法です。

歯応えのあるものが噛みにくかったり、食事中に外れてしまったり、食べ物が入れ歯の下に入り込んでしまったりと、少し使いづらさもあります。

 

今回の患者様は、外科手術は望まれませんでした。加えて、仕事柄、長期的に継続通院するのが難しいことを考慮して、ブリッジによる治療をすることにしました。

隣同士の歯を便宜的に削らせていただき、仮歯を入れます。周囲の歯のお掃除をさせていただき、状態の良い綺麗な状態にしたうえで、型取りを行います。

最後に、本歯を技工士さんに作っていただき、装着しました。

横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】ジルコニアブリッジによる治療で、奥歯でしっかり噛めるように!|治療後画像1 横浜市桜木町の歯医者「みらい歯科」症例|【症例】ジルコニアブリッジによる治療で、奥歯でしっかり噛めるように!|治療後画像2

治療後の様子

患者様は、治療直後、しみる症状を少し感じられていましたが、その後は馴染んできて、現在は症状もなく快適に使われています。

主な副作用・リスク

・ジルコニアによるブリッジは保険適用外になります。

・神経の生きた歯を削った場合は、治療後に、知覚過敏のようなしみる症状が出ることがあります

・前後に歯があれば必ずブリッジができるというわけではありません。土台となる歯の状態を見極めたうえで、ブリッジによる治療ができるかどうか判断します。

抜歯後の治療には様々な選択肢があります

今回のケースのように、一本だけ歯が失われてしまい、両隣の歯が削られていないしっかりした歯の場合、第一選択はインプラントが多いと思います。

今回の場合、初めて来院された2年前の時点で、すでに神経のとられた歯の状態で、被せ物がされていました。つまり、この歯は過去にも色々と問題を抱えており、何度か治療を施されてきたと言えます。

隣同士の歯が比較的しっかりしていることから、この方のお口の中では、この部分は大きな負担がかかる場所ではないかと思います。ブリッジにした場合、この負担は隣同士の2本の歯が支えていくことになります。

一方で、インプラントにした場合、この部位に独立した強固な構造を得ることができます。これから先長きにわたり、毎日のお食事で大きな力を発揮していくためには、インプラントの方が有利ではないかとも思えます。

ただし、当院では様々なケースにご対応できるよう、患者様に治療の選択肢をご提示し、その中から患者様それぞれに合った治療を行います。今回も患者様と相談を重ね、インプラントではなくブリッジによる治療を行いました。

今回の患者様の場合、ブリッジは土台の歯がしっかりしているので、お口の中で長い間機能してくれると思います。結果的に、患者様は、自分の歯かのような白い歯が入り、痛みもなく、お肉なども食べられることに満足されていました。

奥歯は、機能的に非常に重要な役割を持っています。当院での抜歯後の治療は機能的にも問題のないように、また常にお手入れしやすく、長くお口の中で使用していけるように留意しております。

歯やお口周りに、お困りの症状や気になることがございましたら、どんな些細なことでもどうぞお気軽にご相談ください。

みらい歯科 歯科医師  森

 

こちらもご参照ください。

虫歯治療・根管治療|みらい歯科
インプラント治療|みらい歯科

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