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初めてインプラントをされる方へ「手術の手順や術後の腫れなどのお話し」
2025.05.07
皆さんこんにちは、みらい歯科 院長の出口です。
「インプラントの手術」と聞くと皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか。「歯茎を切って骨の中にネジを入れる」という漠然とした印象で、インターネットで動画などを検索すると、手術中の衝撃的な映像が出てきたりすると思います。
今回は、そんなインプラントの手術に関するブログになります。インプラントと一概に言っても、手術の種類によっては当日痛み止めを飲むぐらいで、ほとんど痛みを感じることなく終わったりするケースもあります。
外科手術ですので、個人差は出てしまうのですが、当法人で数多くのインプラントを手掛けてきた経験則を元に、インプラントの手術について簡単にまとめてみました。
・基本的なインプラントの流れ
抜歯(必要であれば)→C T撮影→インプラント埋入→型取り→完成
上記がインプラントの大まかな流れとなります。この流れの中で抜歯が必要なのか、骨がしっかりとあるかなどの状況によって手術の選択方法や侵襲が変わり、手術の成功率や術後の腫れなどに影響を及ぼします。これらを踏まえて今回は3つのパターンに分けてご説明させていただきます。
1.抜歯が必要なく既存の骨がしっかりあるケース
インプラントが必要な部分が数年前に抜歯をしていて、ブリッジや入れ歯を使用していた場合や、そのままの状態で放置されていた場合がこのパターンになります。
CTを撮影してご自身の骨がしっかりと存在しているのが確認できれば、こちらの手術の場合、局所麻酔で1時間ほどのお約束で終了することができるケースが多いです。
インプラントのオペ自体は滅菌環境下で行われるので、準備に時間がかかるため実際に手術を行なっている時間は20〜40分前後となることが多いです。
術後もさほど腫れることもなく、初日から問題なくお食事を取っていただける方が多いのがこちらの処置になります。
【症例】インプラント治療で、以前のように奥歯で噛めるように!|みらい歯科
2.抜歯をしてからインプラントを行うケース
歯周病・虫歯・歯根破折などで歯を抜歯する必要性がある場合はこちらのケースになります。傷口が落ち着いてきたらC Tを撮影していきます。お口の中の傷は歯茎だと2〜3週間ほどで綺麗に治るのですが、骨が完全に治るまでには4〜6ヶ月ほどかかります。
ただ、完全に骨が完治するまで待ってしまうと、骨のボリュームがかなり失われてしまうので、こちらの場合は歯茎が治り、骨がある程度回復しつつある2〜3ヶ月ほどで処置を行う場合が多いです。インプラントの治療は、骨をどれだけ作る必要性があるかで腫れの程度が変わってきます。骨を作る処置(G B R)を行った場合、多く骨を作る必要があると切開する面積が増え、そうすると必然的に術後の腫れが大きくなってきます。
また、術前に抜歯をする歯がどれだけ強い炎症を起こしていたか、骨にダメージを受けていたかによっても腫れは変わってきます。そのためCTを撮り骨の状況を拝見させていただきながら、おおよその痛みの出具合をお話しするケースが多いです。
インプラント治療を受ける患者様は、こちらのケースに該当されることが多いです。
インプラントと骨造成(G B R)を同時に行い2〜4ヶ月後に型取りをして完成となります。
【症例】インプラント歯周炎(ペリインプランタイティス)のインプラントを再埋入|みらい歯科
3.大規模な骨造成(G B R)が必要な場合
抜歯する前の炎症が非常に強く、顎の骨がほとんど失われている場合はこのケースです。術前に大きな膿疱が存在している、歯周病などで大規模に骨が失われている場合などが該当します。
この場合は通常の方法でインプラントの治療を行うことができないため、手術を2回に分けて行います。1回目は骨造成のみを行い、骨を作っていき2回目にインプラントの埋入治療を行う方法です。
こちらの場合は、初回の骨造成がかなり大規模なものとなるため切開する範囲も大きくなります。切開範囲が大きくなると内出血が強くなるため、腫れが大きくなりお顔に青痣ができたりするケースがあります。腫れは術後1〜2日ほどでピークを迎えその後徐々に落ち着いていく形を取ります。また、青痣ができた場合も同様で徐々に範囲が小さくなっていき、そして色が黄色くなっていき、長い方でも2週間ほどで消えていきます。こちらも腫れ方は個人差がかなり大きく、少し歯茎が腫れて終わる方もいますし顔の形が変わるぐらい腫れが強く出てしまう方もいます。
2回目の手術は骨がほとんどできている状態ですので、そこまで痛みは感じることなく1番目の手術と同じような感じになることが多いです。その後、型取りをさせていただいてセットとなります。
【症例】抜歯・歯根嚢胞除去後、骨造成を行ってからインプラントで治療|みらい歯科
以上が、大まかにはなりますがインプラントの治療の方法となります。
今回お話ししたケースに全てが当てはまるわけではないので、当院では手術の時はC T撮影時にお時間をお取りしてしっかり担当の歯科医師から術前、術後のケアについてお話をさせていただいています。
インプラントの手術については心配が多くあると思います。少しでも疑問に思うことあれば、インプラント治療の無料相談も行っていますので、お気軽にご予約ください。
こちらも併せてご覧ください。
みらい歯科 院長 出口 真太郎